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奈良男児餓死 県が未就園児の把握調査を検討(産経新聞)

 奈良県桜井市の男児餓死事件で、県が、幼稚園や保育所に通っていない児童の実数調査を検討していることが6日、分かった。死亡した吉田智樹ちゃん(5)がどちらにも通っていなかったことが「虐待を発見できなかった一因」と判断、近く外部の専門家と協議する。また、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親のパート従業員、眞朱容疑者(26)が智樹ちゃんの乳幼児健診受診を拒否していたことから、未受診児の実態も調べる。

 県警によると、栄養失調症で死亡した智樹ちゃんの遺体は「骨と皮だけ」の状態で、眞朱容疑者は約3年前から長男の智樹ちゃんの顔を殴るなどの暴行を加えていたことも認めている。しかし、智樹ちゃんは幼稚園などに通っておらず、公的機関が智樹ちゃんの異変に気付くことはなかった。

 県は「5歳であれば、通常は幼稚園か保育所のどちらかに通っている。地域コミュ二ティーに所属しないことが、虐待の温床になり得る」とみて、幼稚園などに通っていない児童の把握調査を検討し始めた。

 また、眞朱容疑者が、乳幼児健診の受診を求めた桜井市の催促を再三拒否し、智樹ちゃんが1歳6カ月以降の健診を受けていなかったこともすでに判明。県は市町村を通じ、未受診児をリストアップする方針。

 県こども家庭課の担当者は2つの調査で「各家庭のリスク状況の情報を集められれば」としている。

 児童虐待に詳しい花園大の津崎哲郎教授(児童福祉論)は「乳幼児健診を受診しないような場合、行政側から自宅を訪問し、面談するなどの取り組みが必要。児童相談所も相談を待つだけでなく、子育て中の各家庭に出向いて情報を集めないと、虐待は発見しにくい」と話している。

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